量関係の基本形の1つ
2013年6月9日 11時53分
まず、化学反応式を書きましょう。
酸化マンガン(Ⅳ)は触媒なので、反応式中には書かなくてOKです。
2H2O2 → 2H2O + O2
(1)溶液(過酸化水素水)10g中の溶質(H2O2)は、
10g × (3.4/100) = 0.34g
(2)これは何mol?(H2O2 = 34g/mol)
0.34g ÷ 34g/mol = 0.01mol
(3)この H2O2 から発生する H2 は何mol?(反応式の係数を見て)
0.01mol × (1/2) = 0.005mol
(4)この H2 は何リットル?
22.4 × 0.005 = 0.112 ≒ 0.11L
∴答えは②
さて、(1)、(2)、(3)、(4)でそれぞれ計算して1回ずつ答えを出さずに
次のように1行で式を書いて、約分していくと、超!簡単に計算ができます!
10 × (3.4/100) × (1/34) × (1/2) × 22.4 = 0.112L
「34で割る」のを 「× (1/34)」とするのは1行の式中に入れる工夫です。覚えて下さい。
特にセンター入試では、このやり方で計算が楽になるケースが非常に多いです。
このような量関係の問題を解く時にはぜひ、式を1行で書くよう意識して下さい。