[2]正解④
還元性を示すカルボン酸は、この場合、HCOOHですので、
エステルAの示性式はHCOOC4H9 、アルコールCはC4H9OHとなります。
考えられるアルコールCの構造異性体の示性式は、
CH3-CH2-CH2-CH2-OH 、 CH3-CH2-CH(OH)-CH3
(CH3)2-CH-CH2-OH 、 (CH3)3-C-OH 、 の4種類です。
(光学異性体を含めれば5種類です)
これは、以下のように、構造を略した式で描く方が分かりやすく、早いです。
[3]正解③
ベンゼン C6H6 を濃硫酸でスルホン化すると、ベンゼンスルホン酸 C6H5SO3H ができます。
[4]正解①
ベンゼンスルホン酸 C6H5SO3H を NaOH でアルカリ融解すると、ナトリウムフェノキシド C6H5SO3Na ができます。
[5]正解⑦
ベンゼン C6H6 を混酸(濃硝酸と濃硫酸の混液)でニトロ化すると、ニトロベンゼン C6H5NO2 ができます。
[6]正解⑧
アニリンを NaNO2 と HCl でジアゾ化すると、塩化ベンゼンジアゾニウム C6H5NΞN・Cl ができます。
[7]正解③
ブタンC4H10中のHのいくつかがClで置換され、C4H10-XClX が生じます。
生じたCO2、H2O中の、C、H の質量は、
C 352(mg) × C/CO2 = 52 × 12/44 =96(mg)
H 126(mg) × 2H/H2O = 126 × 2/18 = 14(mg)
このC、Hの物質量の比 C:H は、
C:H = 96/12 : 14/1 = 4 : 7 で、化合物A中のC、Hの物質量の比も同じですね。
よって、化合物Aは、 C4H7Cl3 となります。
[8]正解⑥
実験Ⅰでは、セッケンが合成され、コロイド状態として存在しています。これに濃い食塩水を混ぜると、セッケンのコロイドが塩析します。
[9]正解⑤
実験Ⅱでは、セッケンはCa2+、Mg2+などのイオンと水に不溶な塩(固体)を作るので白濁します。
一方、硫酸ドデシルナトリウム(合成洗剤の一種)は、Ca2+、Mg2+などのイオンと塩を作らず、他の反応も起こさないので、変化は見られません。
[1]正解①
ナイロン6は、カプロラクタムが開環し、さらに重合してできたものです。
②③④は、脱水縮合によって得られる代表的な重合体と単量体の組み合わせです。
[2]正解②
合成高分子の分子量は、重合度が異なる構成分子の分子量の平均値で表されます。
①2種類以上の単量体が重合することを共重合といい、共重合体が生成します。
③デンプンは高分子なので、この分子1個で1個のコロイド粒子となります。
④DNAとRNAに共通する塩基は、アデニン、グアニン、シトシン、の3種類です。DNAにはさらにチミン、RNAにはさらにウラシルが存在します。
[1]正解③
ポリイソプレン(天然ゴムの成分)の、元の単量体イソプレンの構造式が違っています。この形では、重合して長い鎖になれません。
正しくは、CH2=C(CH3)-CH=CH2です。
①フロンが重合して、テフロンになる。
②プロペン(プロピレン)が重合して、ポリプロピレンになる。
④スチレンとジビニルベンゼンが共重合して、スチレンジビニルベンゼン共重合体ができる。(これがイオン交換樹脂の原料となる)
[2]正解③
ポリ乳酸(組成式C3H4O2、式量72)中のCがすべてCO2になると考えられるので
ポリ乳酸が分解する時の量関係は、 C3H4O2 → 3CO2 と考えられます。
ポリ乳酸6(g)中に、ポリ乳酸の繰り返し単位は、6/72 (mol)存在し、
これから、CO2が、6/72 (mol) × 3 = 1/4 (mol)発生します。
よって体積は、22.4(L) × 1/4 = 5.6(L)
[1]正解①
ジペプチドAは、(NH2基1個)-(NH2基1個+COOH基1個)
ジペプチドBは、(NH2基1個+COOH基1個)-(NH2基1個+COOH基1個)
ジペプチドCは、(NH2基1個+COOH基1個)-(COOH基1個)
上記の()内は構成アミノ酸を表しています。
ジペプチドAでは、酸性溶液中で左側の(NH2基)が(NH3+)となるので、陰極へ移動します。
ジペプチドBでは、左右の(NH2基1個+COOH基1個)が共に双性イオンとなっているため、酸性溶液中でも電荷を持ちません。陽極陰極どちらにも移動しません。
ジペプチドCでは、弱酸性溶液中で右側の(COOH基)が(COOH-)となっているので陽陰極へ移動します。