日ごろのこと

後縦靱帯骨化症のこと(2)

前回(1)の続きです。

首を中のほうまで切開し、脊髄に接した骨化巣を削る。
万一、脊髄を損傷したら半身不随もありえる・・・
となると、患者や家族はとても怖くて、手術に踏み切るか悩んでしまいます。

しかし、現在行われている顕微鏡手術(内視鏡手術ではありません)は、
術野を立体視しながら、ミクロン単位で作業していくという、非常に精密な手法になっているそうです。
(ただし、整形外科と脳神経外科では手法が違う?)

「現在はこの手術のリスクも減ってきている」と考えて、思い切って手術しよう!
とも思います。
手術すれば、日常生活の中で骨化巣が脊髄を傷つける恐れからも解放されます。

しかし、もう一つ心配があるんです。
それは、靭帯骨化の再発です。
靭帯骨化の原因はいまだに分かっていないので、骨化の根治や予防は出来ません。
手術後に骨化が再発すれば、すぐにではないですが再手術となります。
患部まわりや体に対するダメージを考えると、再手術は出来ればしたくない。
ということも考慮すると、手術は急いでしない方がいいことになります・・・

いつ手術の決断をすればいいのか?
毎日、悩んでいます。