日ごろのこと

後縦靱帯骨化症のこと(1)

実は、身内がこの病気で悩んでいるんです。
頸椎後縦靱帯骨化症は「けいついこうじゅうじんたいこっかしょう」と読み、
国が指定している難病の一つです。

上の図は、脊髄、背骨を水平面で切った断面図です。
後縦靭帯は、脊髄の前側(後側ではなく)に脊髄に沿って上下に走っています。
この後縦靭帯が骨化し、さらに肥大すると、脊髄(重要な太い神経)を圧迫するようになります。
圧迫だけでなく、骨化巣が脊髄を傷つけるようになると深刻です。
この病気は、神経が傷つく前に、手術で骨化巣を切除する以外ないのです。
しかし、この手術(頸椎前方除圧固定術)は、首の前方から切り込み、

気管と食道を片側へ寄せながら頸椎の前面に到達し、
頸椎の一部を削りながら脊髄の方へと進み、脊髄を圧迫している骨化巣を削除摘出し ・・・ 
と記されています。
首の前を切り、脊髄(神経)ぎりぎりの所を削るのです。
この手術で、もし脊髄(骨化巣に接している)が傷ついてしまったら・・・