化学

2013センター化学振り返り

自分なりの問題の解説は、試験当日夜に書きましたが
予備校の解説はどうだったでしょう?
今回、昨年が易しかったこともあり、難化を期待していたのですが
(ごめんなさい! 頑張った受験生にとっては有利なので)
易しい問題ばかりでした。焦らせる問題は3題だけ?
有機化学は構造推定も、異性体も出題されませんでした。
官能基の名称を尋ねるだけの問題が3問も・・・。
問題数33題は初めてでしたが、時間足りない、とはならなかったと思います。
また、このレベルの問題でなけれはならない(狙った平均点になるように)ということが、
現在の受験生の理科の力を表していると考えると、
教える側は、生徒の実力を回復させることを考えるべきなのでしょう。
さて、東進の解説を見てみましょう。

まず、第1問の問6「5」ですが、
やはり、このやり方の方がわかり易いですね。
 酸素Oが37%で、金属Mが63%だから、
 63/55 : 37/16 ≒ 1 : 2
 ∴MO2
 とやった方が早いですね。

次は、第2問の問2「9」です
これでは説明になっていません。
 ①反応熱=「生成物の生成熱の和」-「反応物の生成熱の和」
  は教科書に載っていますが、
 ②反応熱=「反応物の燃焼熱の和」-「生成物の燃焼熱の和」
  は教科書に載っていません。
 つまり、②を知っていないと解けないわけです。
 予備校では、②も教えているようですね。

次、第2問の問6「12」です
こんな感じの説明になるでしょう。
電解液も負極の分だけしか考えなかったと言っていた受験生がいました。

さて、第3問の問1「15」ですが
これは焦らせる問題ではありません。
教科書にも載っていますし、CaF2と濃硫酸を混ぜて加熱。
これでOKなんですが、ちょっとだけ疑問が。
CaF2と濃塩酸では本当に反応は起こらないんでしょうか?
CaF2 + 2HCl → CaCl2 + 2HF
これ、強酸による弱酸の追い出し反応と判定でき、起こるような気がしませんか?
しかし、HFは水に溶けやすそうだし、加熱も必要でしょう。
すると、HClも一緒に出てきてしまいます。HFからHClだけを取り除くのは大変そうです。
一方、CaF2と濃硫酸なら、濃硫酸からは揮発成分は発生しませんから、濃硫酸を使った方が明らかにいいでしょうね。
でも、反応が起こるか起こらないかと聞かれれば ・・・ 
ただ、この部分は受験生に気にして欲しい部分ではありません。
受験問題には、正解なのに実際の反応は起こらない、というものがありますから・・・
ただ、「受験用の知識なんだよ」で済ませるのは、
探究心のある子に対してはちょっと申し訳ない気もするんです。

あとの問題は、いつも通りの解説であったと思います。
 
さて、平均点ですが、大学入試センター発表によると
64.40 で 昨年比 -0.73 という結果になりました。
自分はもう少し低いかもしれないと思っていました。
ともかく、2013年度本番向けの勉強は終わりましたが、
休む間もなく、2次試験向けの勉強を数名で続けています!
最後まで全力で頑張って欲しいと強く思っています!
頑張って!!