化学授業ふり返り

酸化剤、還元剤

 酸化剤と還元剤について
 
 ※「酸化する」と「酸化される」では対象が異なります。
  ちょっとややこしいのですが「酸化する」と書くと、酸化されるのは「自身」ではなく「相手」になります。

 ①まず、▲▲剤という物質は、相手を▲▲する物質です。
 ②ですから、「酸化剤」は「相手を酸化」して、「自身は還元」されます。

 電子eのやり取りで酸化還元を考えてみると、電子eを受け取るのが酸化剤ということになります。

 ①電子eを受け取ると陰イオンになりますから、陰イオンになりやすい元素は電子eを受け取りやすい、つまり酸化力が強い、酸化剤として強い、となります。
 ②周期表右上の元素ほど陰イオンになりやすかったですね。
ですから、「周期表右上の元素ほど酸化力が強い」と覚えましょう! この時、18族希ガス元素は除いて考えて下さい。 すると酸化力最強の元素はフッ素F、となりますね。
 ③ハロゲン単体の酸化力の比較がよく問われます。
17族単体を周期表上から順に記すと、F、Cl、Br、I、ですね。「周期表右上の元素ほど酸化力が強い」ということは、「周期表の上の元素ほど酸化力が強い」と言えますから、17族の中での酸化力の強さは、F>Cl>Br>I、となる訳です。