化学補講ふり返り

進研マーク模試6月 原子量の定義等


 この手の問題は定義をキチンと覚えていないと迷います。間違えると悔しい問題です。
① : 原子の質量は、12C原子を12(ジャスト12です)として、他の原子の質量を12C原子と比べた相対質量で表しています。仮に12C原子のちょうど2倍の質量の原子があるとするとその原子の相対質量は24になる、といった具合です。

② : 多くの元素には同位体がありますので、同位体の相対質量と存在割合から質量の平均値を求め、これを原子量と呼んでいます。 (注:同位体のない元素もあります)

④ : たとえば、SO2-のイオン式量 = 32+16×4 = 96 となり、( 2- )の部分は考えなくて良かったですね?

⑤ : たとえば、Ca2+ と Cl からなる塩化カルシウムは、Ca2+ と Cl が 1:2 で結合していますので、
Ca2+ Cl = CaCl がと表しますね?この時 、1:2という最も簡単な整数比で表す約束になっています。

さて、答えは③ですが、原子量、分子量、式量には単位がありません。 たとえば、H2O = 18 と書いてあれば、H2Oの分子量は18 とだけ言っています。
g/mol をつける場合は、1molの質量を求める時です。(いつも1molの質量を求めることが多いので迷ってしまいますね) 
H2O 1mol の質量は?と聞かれたら、分子量にgをつけて18gと答えます。(つまり H2O のモル質量は18g/mol ということ)
ややこしくなりましたが、「分子量」と「モル質量」は、(数字の部分は同じですが)同じものではないということです。(説明が大げさになってしまいました)