化学補講ふり返り

混合気体の燃焼

 2種類以上の気体が混合していて、この気体を完全燃焼させると、COとHOが発生し発熱する ・・・ といった問題も定番です。



まず、化学反応式を書かなくちゃ、と思いますよね?
 H + C + 3O = HO + 2CO + 1600kJ
こういう風に書く生徒がとっても多いんです。またその気持ちも分からなくはありません。
でも、こう書いちゃいけないんですよ! 
その理由ですが、
この反応式だと H と C の係数が同じなので「H と C は同じ物質量(mol)」と決まっちゃってる。 そこがいけない。 ということなんです。
(実は、この問題では H: C= 1 : 1 なんですが、いつもこうとは限りません)

では、反応式はH と C で別々に書きましょう。
また、H と C の計1molなので、C Xmol 、 H(1-X)mol 、 とおきます。
さらに、O 、 CO については問われていないので、こんな風に書いてみましょう。
      →          +    300kJ   
 (1-X)mol   (1-X)mol    300(1-X)kJ 

      →         +    1300kJ   
  Xmol         Xmol        1300XkJ

さて、発熱量の合計は800kJですので
 300(1-X) + 1300X = 800
 ∴ X = 0.5mol
また、生じた水は、H からの分 1-0.5 = 0.5mol 、 Cからの分 0.5mol で計 1mol。HO=18g/molですから、18g生じたことになります。

 答 a ③ 、 b②