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2016センター化学 第4問-問5



[5] ①
  CaC2 + 2H2O → Ca(OH)2 + C2H2
  反応する水は過剰(0.02モル以上存在)なので、CaC2はすべて反応します。
  よって、C2H2は0.01モル生成。
  このC2H2にBr2が付加しますね。
  Br2は、0.01×0.01=0.0001モルあります。
   C2H2 + 2Br2 → C2H2Br4
  この反応では、Br2に対してC2H2が過剰(0.00005モル以上存在)ですから、
  Br2はすべて消費され、臭素水の色は消える、と考えていい訳です。
  また、C2H2はすべて反応しませんから、未反応のC2H2が試験管Bに溜まりますね。

  一部、CHBr=CHBrの生成も考えられますが、
  この物質は分子量が大きく(Brの分が大きい)気体ではない、と考えていいです。
  また、このCHBr=CHBrには色がない、と考えていいでしょう。
  (臭素が付加した炭化水素、臭素で置換した炭化水素は無色、を思い出して下さい)
  ですから、試験管Aは色のついた状態にはならない、と考えていいでしょう。