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2017センター化学基礎 第2問-問5



[14]正解⑤
  ポイントが3つあります。

  1つめは、指示薬の色が何色から何色に変わっていったかを見て下さい。
  これより、AとBは塩基だと分かります。
  ですから、これをHCl(強酸)で中和したことになります。
  同様に、Cは酸だと分かり、これをNaOH(強塩基)で中和したことになります。

  2つめは、指示薬の色の変わり方が、急激か徐々かに注目して下さい。
  Aでは、フェノールフタレインが徐々に変色しており、弱塩基と強酸の滴定であることが分かります。(弱塩基と強酸の中和点は酸性側)
  同様にCでは、メチルオレンジが徐々に変色しており、弱酸と強塩基の滴定であることが分かります。(弱酸と強塩基の中和点は塩基性側)
  フェノールフタレインの変色域は塩基性側、メチルオレンジの変色域は酸性側なのでこう言えるのですが、滴定曲線と変色域を重ねた図があると一目瞭然なんです。
  ということは、Aは弱塩基ですからNH、Cは弱酸ですからCHCOOHとなります。

  3つめは、中和に要した液量に着目します。
  A、Bは塩基と分かりましたが、化合物群の塩基はNH、KOH、Ca(OH)の3つです。
  BはAの2倍量の酸で中和されたので、Aは1価の塩基、Bは2価の塩基Ca(OH)と考えられます。