センター試験<化学>

2015センター化学 第2問-3

2015年1月19日 00時17分



  各実験での[Ag] × [Cl]の値を計算し、
  これがAgClの溶解度積より大きいか小さいか調べます。
  なお、2溶液の混合により体積が2倍になるので、
  それぞれ[Ag]、[Cl]の濃度は1/2になることに注意しましょう。

  実験Ⅰ [Ag] = 2 × 10-3/2 =  1 × 10-3(mol/L)
        [Cl] = 2 × 10-3/2 =  1 × 10-3(mol/L)
        ∴ [Ag] × [Cl] = 1 × 10-3 × 1 × 10-3 = 1 × 10-6
            
これは溶解度積の1.8 × 10-10 より大きいので、沈殿が生じる。

  実験Ⅱ [Ag] = 2 × 10-5/2 =  1 × 10-5(mol/L)
        [Cl] = 2 × 10-5/2 =  1 × 10-5(mol/L)
        ∴ [Ag] × [Cl] = 1 × 10-5 × 1 × 10-5 = 1 × 10-10
            
これは溶解度積の1.8 × 10-10 より小さいので、沈殿は生じない。

  実験Ⅲ [Ag] = 2 × 10-5/2 =  1 × 10-5(mol/L)
        [Cl] = 1 × 10-5/2 =  5 × 10-6(mol/L)
        ∴ [Ag] × [Cl] = 1 × 10-5 × 5 × 10-6 = 5 × 10-11
            
これは溶解度積の1.8 × 10-10 より小さいので、沈殿は生じない。
答[3]④