プロコフィエフ ピアノ協奏曲 第2番
2013年6月2日 16時18分プロコフィエフ ピアノ協奏曲 第2番
M.ベロフ K.マズア指揮ライプツィヒゲヴァントハウス管弦楽団
自分の中で最も過激なピアノ協奏曲として、バルトークの第2番と共に好きな曲です。
半年ほど前、吹奏楽部オーボエの生徒と「ラヴェルの協奏曲(ト長調)の第2楽章いいよね!」という話になりました。イングリッシュホルン(オーボエ族)のすご~くきれいなソロがある楽章なんです。
で、その生徒はラヴェルのピアノ協奏曲のCDを買い、そのCDのカップリング曲にプロコフィエフのピアノ協奏曲が入っていて、その曲も面白くて何度も聞いてます! と言うんです。
「プロコフィエフ?、じゃあ第3番でしょ?」と聞くと、「いえ、第2番です!」と返してきたので凄くびっくりしました! プロコフィエフのピアノ協奏曲と言えば第3番がとびぬけて有名なんですね。生徒とこんな面白い会話ができるチャンスはそうないと思うんです。
このCDはユンディ・リの独奏、小澤征爾指揮ベルリンフィルのもので、貸してもらって聞いてみました。オケはさすがでしたが、ピアノは小奇麗にまとまっている印象でした。
自分が初めて聞いたのは、ロジェストヴェンスキー夫妻の強烈なライブ放送でした。
さて、この曲は、弦のピツィカートのあとすぐにピアノが少し不安げなメロディーを奏します。ゆっくりしたテンポはこの最初の部分だけで、あとの他の楽章は全部早いんです。アダージョ系の部分はありません。また、曲全体を支配しているのは、この不安げなほの暗い雰囲気です。エネルギーはあるけど、解決に向かって盛り上がっていくという古典的な曲ではないと思います。
第2楽章は快速調で短く、第3楽章も速いんですが、やや軽めの雰囲気(でも明るくはない)ですから強烈な第4楽章とは充分なコントラストがあると感じます。
この第4楽章は激烈なだけでなく、瞑想的な部分もあり、この楽章だけでも聞きごたえ充分で手に汗握ります。そして、最後も突然終わるという型破りな曲。面白いです!