化学授業ふり返り

酸化剤還元剤の反応式のおぼえ方

2013年6月8日 14時08分
化学1

 下の表は、酸化還元反応の反応式(半反応式)です。
重要なのでテストに出すよ。覚えておいてね! なんて言われてきたんですが・・・


 ただ、「覚えておいで!」と言われても、「え~! 何これ? 覚えられな~い!」となる気持ちは分かります。
では、上の式を、ぜひ覚えておきたいものに絞り込んでしまいましょう!
 
 <酸化剤>
  ① HO(酸性溶液中)
  ② MnO(酸性溶液中)
 
 <還元剤>
  ③ (COOH)
  ④  I-   ( KI )
  ⑤ HO
以上です!!
ハロゲン単体は陰イオンになりやすく、金属単体は陽イオンになりやすいので、これらの反応式はすぐに思い浮かぶと思います。(ClとNa、Mgなど)
また、濃HNO、希HNO、熱濃HSO、HSは別の考え方で式を作ることが出来ます。
Feのイオンは、 Fe2+ と Fe3+ (黄かっ色)がありますが、鉄Feがさびると黄かっ色になることから分かるように、最終的には Fe3+ に変化しやすいと覚えてしまいましょう!
もう一つ、④  Iですが、ハロゲン(Cl等)は陰イオンになりやすく酸化剤になるのが普通ですね。でも I はハロゲンの中では陰イオンになりにくく、単体に戻る 2I→ I+ 2eが起きやすいと覚えておきましょう。
さて、①②には共通点があります。
 O+ 2H+ 2e→ H
 O+ 8H+ 5e→ 4H
の部分です。 O と H で HO になるということと、この反応式の部分でeを受け取っているので酸化剤として働いているのが分かります。
また、③④にも共通点があります。
 Hの部分が、 → 2H+ 2e となっています。
この部分で eを与えているので還元剤として働いているのが分かりますね。
どうですか? こんな感じで覚えられそうですね!
あとちょっと気になるのは、 Cr2- 、 Sn2+ なんですが、これは第3部無機のところで触れましょう。