化学授業ふり返り

中和反応の量関係(酸塩基)

2013年5月11日 20時30分
化学1

①中和する時の量関係の問題、酸のmol濃度を求める、塩基溶液の体積を求める、といった計算 問題は多いですが、「中和滴定の公式」を基本にしたやり方でいきましょう。
  a × c × v/1000 = b × c' × v'/1000

★0.4mol/L塩酸10mLを中和するのに必要な0.1mol/L水酸化バリウム水溶液は何mLか?
  1 × 0.4 × 10/1000 = 2 × 0.1 × v'/1000
  v' = 20mL

② ①の式は、酸も塩基も水溶液の時に使うんですが、
 この式の「左辺は Hのmol」、「右辺は OH のmol」ですから、
 たとえば、NaOHの固体を用いた中和なら、右辺だけ変えて使えばいい訳です。

★NaOH 4g(0.1mol)を 過不足なく中和する 0.5mol/L硫酸は何mLか?
  このNaOHから生じるOH0.1molだから
  2 × 0.5 × v/1000 =0.1
  v' = 100mL

 どうでしょうか? 気体のNH3を中和する時もこれでいけますね。
 また、章末問題では「10%塩酸を中和する」・・・、がありましたが、この時はHを別の方法で求めて、①式の左辺を変えて使えばOKですね。