センター試験<化学>

センター化学本試験 解説

2016センター化学 第2問-問5



[5] ④
  まず、温度が高い時の方が、平衡時の生成物が多くなっているので、
  この反応は、吸熱反応つまりQは負の値になります。
  また、Xの減少量は、YまたはZの増加量の2倍となっているので、
  a : b = 2 : 1
  2X = Y + Z - Q(kJ) という形ですね。
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2016センター化学 第2問-問6



[6] ②
  どちらの酸化剤も等しい物質量の電子e を物質Aから受け取ったと考えると
  (0.02x/1000) × 5 = (0.01y/1000) × 6 が成り立ちますね。
  ∴ 5x = 3y
  ∴ x/y = 3/5 = 0.6
  このやり方だと、すっきりして分かりやすくなりますね。
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2016センター化学 第3問-問1



[1] ⑤
  酸化亜鉛に塩酸を加えても、水素は発生しません。
   ZnO + 2HCl → ZnCl2 + H2O
  亜鉛に塩酸を加えれば、水素が発生します。
   Zn + 2HCl → ZnCl2 + H2
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2016センター化学 第3問-問3



a
[3] ②
  NaCl からNaを得るには、融解塩電解しかありません。

[4] ③
  NaClからNaHCO3にいたるこの過程はソルベー法ですね。
  生じた
NaHCO3を加熱すると、Na2CO3が得られます。
   2NaHCO3 → Na2CO3 + H2O

b
[5] ②
  2NaHCO3 → Na2CO3
   2 × 84g    106g
    10kg      xkg

  ∴ 2 × 84g : 106g = 10kg : xkg
  ∴ x ≒ 6.3kg
  完全な反応式ではなく、必要な部分の量関係だけ書けばOKです。
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2016センター化学 第3問-問6



[8] ⑤
  FeK(SO4)2・12H2O → 2BaSO4
  また、生じたBaSO4は、4.66/233 = 0.02モルです。
  これと反応したFeK(SO4)2・12H2Oは、0.01モルで5.03g
  よって、FeK(SO4)2・12H2Oの純度は、5.03×100/5.4 ≒ 93.2%
  となります。
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2016センター化学 第4問-問2



[2] ②
  フェノールに濃硝酸と濃硫酸の混合物を作用させると、ニトロ化が起こり、
  ベンゼン環のCにニトロ基 -NO2が結合するので、C-N結合が出来ます。
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2016センター化学 第4問-問3



[3] ④
  付加した水素は、6.72/22.4 = 0.3モル (標準状態の計算で良い)
  Rは、5.00 × 10-2 × 3 = 0.15モルあります。
  よって、R 1個中に二重結合は2個あることになります。
  ということで、R- の一般式は、CnH2n-3- と決定できます。
  この一般式に適合するのは、C17H31- しかありません。
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2016センター化学 第4問-問4



[4] ④
  中央の二重結合だけ見ると、ここで2種の幾何異性体が考えられます。
  左側の二重結合の左側のCについた置換基は同じですから、
  左側の二重結合の部分では、幾何異性体を考えなくて良いですね。
  さらに、右側の二重結合だけ見ると、ここでも2種の幾何異性体が考えられます。
  よって全部で、
  「2 × 2 = 4種類」 の幾何異性体が存在することになります。
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2016センター化学 第4問-問5



[5] ①
  CaC2 + 2H2O → Ca(OH)2 + C2H2
  反応する水は過剰(0.02モル以上存在)なので、CaC2はすべて反応します。
  よって、C2H2は0.01モル生成。
  このC2H2にBr2が付加しますね。
  Br2は、0.01×0.01=0.0001モルあります。
   C2H2 + 2Br2 → C2H2Br4
  この反応では、Br2に対してC2H2が過剰(0.00005モル以上存在)ですから、
  Br2はすべて消費され、臭素水の色は消える、と考えていい訳です。
  また、C2H2はすべて反応しませんから、未反応のC2H2が試験管Bに溜まりますね。

  一部、CHBr=CHBrの生成も考えられますが、
  この物質は分子量が大きく(Brの分が大きい)気体ではない、と考えていいです。
  また、このCHBr=CHBrには色がない、と考えていいでしょう。
  (臭素が付加した炭化水素、臭素で置換した炭化水素は無色、を思い出して下さい)
  ですから、試験管Aは色のついた状態にはならない、と考えていいでしょう。
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2016センター化学 第5問-問1



[1]③
  生ゴムに硫黄数%を加えて加熱すると、弾性が大きくなります。(加硫)
  この処理で、長い鎖のポリイソプレン分子に、一部、硫黄による橋かけ構造が作られます。
  これでゴムの弾性が増します。
  また、硫黄を多量に(30~40%)加えて加熱すると、
  硫黄による橋かけ構造が多数出来て、硬い固体になります。
  (この生成物をエボナイトといいます)
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2016センター化学 第5問-問2



[2] ①
  単糖2分子が縮合する際、1分子の水が取れるので、
  生じる2糖は、C12H22O11となります。
  ②スクロースを加水分解すると、グルコース、フルクトースが得られ、
   どちらも還元性を示します。
  ③1つのCに付くHとOHの位置が異なる立体異性体です。
  ④原子の結合する順番など、構造が異なります。
  ⑤環状分子では、不斉炭素は5個ですが、
   鎖状分子では、Cの1つがCHOとなり、
   CHO中のCは不斉炭素原子ではありません。(C=Oが含まれるため)
   よって、鎖状分子中の不斉炭素は4個となります。
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2016センター化学 第6問-問1



[1] ⑦
  xモルのC3H3Nと、yモルのC4H6 が共重合する、と考えます。
  重合した分子中の、Cは(3x+4y)モル、Nはxモル、となりますね。
  ∴ C : N = 3x+4y : x
          = 19 : 1
  ∴ y = 4x
  ∴ x : y = 1 : 4
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2016センター化学 第6問-問2



[2] ④
  メタクリル酸とアクリル酸を間違えないように。
  ③はメタクリル酸、⑤はアクリル酸メチル、⑥は酢酸ビニルです。

[3] ②
  ①と②で迷わないように。
  炭素数6の単量体(ε-カプロラクタム)を選びましょう。
  ①はCが5つしかありません。
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2016センター化学 第7問-問1



[1] ⑤
  グリシン3分子間から水2分子が脱水されて縮合します。
  その中にNが3原子あることになります。
  ∴ (14 × 3/(75 × 3-18 × 2)) × 100 ≒ 22.2%
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2016センター化学 第7問-問2



[2] ③
  上図1の上から、左右、次のような水素結合が出来る、と考えられます。

  C=O ・・H-N
  N-H ・・N
  N-H ・・O=C
  ( ・・ は、DNA間の水素結合)
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2015センター化学系問題すべての解説

2015年のセンター入試化学の問題
旧課程化学Ⅰ、化学、化学基礎、
以上のすべての問題について、
簡単にですが、全問、解答、解説を載せました。
参考にして下さい。
<前の記事へ>をクリックしてたどると、順番に見れるようにしました。
逆順で解いて解説を書いていったんですが、
タイピングに時間がかかってしまいました・・・

さて、これから2次試験までの時間はとても少ないのです!
合格通知が来たら、
思いっきり! のんびりしていいからねっ!!
それまで、気を抜かずに頑張ろう!!
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