センター試験<化学基礎>

センター化学基礎本試験 解説

2017センター追試 化学基礎 第2問-問4



[12]正解①
  (COOH)2・2H2O = 126(g/mol)より、(COOH)2・2H2O は、12.6/126 = 0.1(mol)
  また、この中に(COOH)2 も、12.6/126 = 0.1(mol)あります。
  水溶液全量が1(L)ですから、シュウ酸(COOH)2 のモル濃度は、
  0.1(mol/L) となります。
  
  ② 1(mol/L)の塩酸10(mL)に水を加えて1(L)とする、なら正解です。
   なら、この問題文も正しいのでは? 
   まず、1(mol/L)の塩酸10(mL)の密度は1ではないので、10(g)ではありません。
   さらに、できた溶液は、10+990=1000(g)ですが、これも密度は1ではないので、1(L)ではありません。
   そもそも、ある濃度のモル濃度の溶液を調整する時、溶媒だけの体積や質量を量って加えるということはしません。
  ③ pH = 2 にしたいということは、[H]=10-2(mol/L) にすればいいのですから、これは正しいのでは?
   いいえ。

   0.1(mol/L)の H2SO4 中の [H]は、0.2 (mol/L)ですから、これを10倍に薄めると、0.02 = 2 × 10-2 (mol/L)となり、pH は 2 より小さくなります。

  ④ 100(g)の水酸化ナトリウムに水を加えて1000(g)とすれば、正しい文章です。しかし、できる溶液の密度は 1 ではないので、水を加えて1(L)にすると1000(g)にはなっていません。

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2017センター追試 化学基礎 第2問-問3



[11]正解⑧
  水にも希硫酸にも反応する金属は、上記では、Ca、Li だけです。
  水とは反応しないが、希硫酸には反応する金属は、上記では、Al、Fe だけです。
  水にも希硫酸にも反応しない金属は、上記では、Ag だけです。  
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2017センター追試 化学基礎 第2問-問5



[13]正解①
  酸の濃度をa(mol/L)とすると、この酸の中のH は、
   a(mol/L) × x/1000 (L) × n = axn/1000 (mol) です。
  同様に、塩基の水溶液の中のOH は、
   c(mol/L) × y/1000 (L) × m = cym/1000 (mol) です。
  酸、塩基が過不足なく中和する時、H(mol)= OH(mol) ですから、
   axn/1000 = cym/1000
  これを a について解くと、
   a = cym/xn (mol/L) となります。
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2017センター追試 化学基礎 第2問-問6



[14]正解②
  塩酸中の溶質HClは、HCl → H + Cl と電離していて、これらのイオンが電気を導きます。

  ①水酸化バリウムBa(OH)2は、2価の塩基です。
  ③ブレンステッド・ローリーの酸の定義そのものですね。
  ④常温の中性溶液中では、[H] = [OH] = 10-7(mol/L)です。
  ⑤弱塩基の塩である塩化アンモニウムに、強塩基を加えると、弱塩基であるアンモニアが追い出されて発生します。
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2017センター追試 化学基礎 第2問-問7



[15]正解④
  この時の反応は、KI 中の Iの電子が H2O2 に取られる酸化還元反応です。
   2I  →  I2 + 2e
   H2O2 + 2H+ 2e→ 2H2O
  の2式を足すと、下式が得られます。
   H2O2 + 2H+ 2I  →  I2 + 2H2O
  この式から、反応した H2O2 と、生じた I2 の比は、
   H2O2 : I2 = 1(mol) : 1(mol) = 34(g) : 1(mol) となりますね。
  よって、H2O2 , I2 = 0.(g) , 0(mol) と、H2O2 , I2 = 0.34(g) , 0.01(mol) の2点を通る④が正解です。
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2017年度 センター 化学基礎 問題解説

遅くなってしまいましたが、
2017年度のセンター入試
化学、化学基礎、のすべての問題について、
解答、解説を載せました。
いつもより、丁寧に説明を記したつもりです。
参考にして下さい。

 2017センター化学・問題
 2017センター化学・解答解説
 2017センター化学・解答解説 <東進予備校> (これも参考に)

 2017センター化学基礎・問題
 2017センター化学基礎・解答解説
 2017センター化学基礎・解答解説 <東進予備校> (これも参考に)

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をクリックしてたどると、順番に見れるようにしてあります。
逆順で解きながら、解説をタイピングしていったんですが、
毎度のことながら、タイピングにはすごく時間がかかります。

また、図を載せた方が分かりやすい問題も沢山あります。
後で図を挿入したいと思います。
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2017センター化学基礎 第1問-問1



[1]正解⑤
  酸素の同素体には、酸素O、オゾンOが存在します。

  ①炭素の同素体は、ダイヤモンド、黒鉛、それにフラーレンを覚えておきましょう。
  ②黒鉛は電気を導きます。(電極や抵抗体に用いられています)
  ③リンの同素体には、黄リン、赤リンがあります。
  ④硫黄の同素体には、斜方硫黄、単斜硫黄、ゴム状硫黄があり、ゴム状硫黄にはゴムのような弾力性があります。
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2017センター化学基礎 第1問-問3



[3]正解③
  H-O-H と、単結合のみでつながっています。(なお、形は折れ線型です)

  ① NΞN 三重結合のみ
  ② O=O 二重結合のみ
  ④ O=C=O 二重結合のみ
  ⑤ H-CΞC-H 単結合と三重結合
  ⑥ HC=CH2 (HC間は単結合が2つある)単結合と二重結合
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2017センター化学基礎 第1問-問2



[2]正解②
  ①Arは原子番号18で陽子数も18です。質量数38ですから、中性子数は、38-18=20
  ②陽子数は18、質量数40ですから、中性子数は、40-18=22
  ③Caは原子番号20、陽子数20です。質量数40ですから、中性子数は、40-20=20
  ④Clは原子番号17、陽子数17です。質量数37ですから、中性子数は、37-17=20
  ⑤Kは原子番号19、陽子数19です。質量数39ですから、中性子数は、39-19=20
  ⑥陽子数は19、質量数40ですから、中性子数は、40-19=21
  よって、②が最も多い

  ※原子番号を覚えておかないと解けませんが、周期表の暗記で、H~Caまでは順番に覚えていますよね。これで大丈夫です。(BrやXe等の原子番号が必要になるのは2次試験の時だけです)  
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2017センター化学基礎 第1問-問4



[4]正解①
  ①は、外観からイオン結晶っぽく見えるんでしょうか? 二酸化ケイ素は2つの非金属元素が共有結合で次々につながった「共有結晶」の仲間です。
イオン結晶は、金属元素と非金属元素が結合(イオン結合)した物質です。あと、金属元素を含みませんがアンモニウム塩もイオン結晶です。②③⑤⑥はすべて金属元素と非金属元素の組み合わせですね。

[5]正解③
  3原子分子ですが、O=C=O  と、原子が一直線に並んだ分子です。

  ① 正四面体型
  ② 折れ線型
  ④ 三角すい型
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