センター試験<化学>

センター化学本試験 解説

2015センター化学Ⅰ(旧過程) 第4問-7



 このエステルが加水分解されてCH2m+1COOHが1mol、CH2n+1OHが1mol生じます。
 よってこの操作では、それぞれの分子量が、
 CH2m+1COOH=74、
 CH2n+1OH=74、となります。
 ∴ CH2m+1=29 
    12m+2m+1=29
    m=2
   CH2n+1=57
       12n+2n+1=57
       n=4
答[7]② 
0

新課程2015センター化学本試解説

新課程の化学ですが、
駿台模試ばかり解いてきた人にはちょっと易しく感じたかな?

第1問
 ゾルとゲルは覚えていたでしょうか?
 結晶格子は超基本
 気体の計算も基本でしたね
第2問
 結合エネルギーの計算は右-左で出来ましたね
 平衡も基本でした
 溶解度積はどうだったでしょうか?思い出せたかな?
 電気分解、酸化還元滴定の計算は標準
第3問
 銅とアルミの問題は手間取ったのでは?
 シャーレ中の鉄クギの問題あせりませんでしたか?
  過去に似た問題が出たことがあります
第4問
 ほぼ基本的だったと思います。
 エステル加水分解の計算がちょっと珍しかった
第5問
 ポリビニルアルコールの問題は落ち着いて考えないと
  混乱しそうです
第6問
 この分野をすべて正確に覚えるのにとても時間がかかります。
 
 シクロデキストリンは知らなくても、
  6角形環状分子をすべてグルコースにするのに
  6箇所加水分解すればいいことが分かると思います。
0

2015センター化学 第1問-2



 V(L) → 1000V(cm
 この溶液の質量は、1000V(cm) × d(g/cm) = 1000dV(g) となります。
 この中の溶質の質量は、1000dV × (10/100) =100dV(g) ですね。
 この溶質の物質量は、100dV/M(mol) です。
 ∴  この溶液のモル濃度は、(100dV/M) × (1/V) = 100d/M (mol/L)
答[2]②

 1(L)の溶液で考えた方がスマートですね!
 1(L) → 1000(cm
 この溶液の質量は、1000(cm) × d(g/cm) = 1000d(g) です。
 この中の溶質の質量は、1000d × (10/100) =100d(g) です。
 この溶質の物質量は、100d/M(mol) です。
 ∴  この溶液のモル濃度は、100d/M (mol/L)
0

2015センター化学 第1問-3



 教科書そのままです。
 各面に1/2個分があります。
 また、各頂点に1/8個分があります。
 よって、合計 (1/2) × 6 + (1/8) × 8 = 4個分
答[3]②
0

2015センター化学 第1問-5



 ヘリウムの体積は4Lから5L、つまり5/4倍になります。
 するとヘリウムの圧力は4/5倍になります。
  PHe = 1 × 10 × (4/5) = 0.8 × 10Pa
 アルゴンの体積は1Lから5L、つまり5/1倍になります。
 するとアルゴンの圧力は1/5倍になります。
  PAr = 5 × 10 × (1/5) = 1.0 × 10Pa
 ∴全圧 P = 0.8 × 105 + 1.0 × 105 = 1.8 × 10Pa
答[5]③
0

2015センター化学 第1問-6



 HO分子間には水素結合が生じますが、
 他の16族の水素化物の分子間には水素結合は生じません。
 このため、HOの沸点は高くなります。
答[6]①
0

2015センター化学 第2問-1



 (1/2)H+ (1/2)H= HCl + 92.5kJ ですね。
 反応熱=生成物の結合エネルギーの和-生成物の結合エネルギーの和
 を使いましょう。(通称 右-左の式)
  92.5 = X - {436 × (1/2) + 243 × (1/2)}
  X = 432kJ
答[1]③
0

2015センター化学 第2問-3



  各実験での[Ag] × [Cl]の値を計算し、
  これがAgClの溶解度積より大きいか小さいか調べます。
  なお、2溶液の混合により体積が2倍になるので、
  それぞれ[Ag]、[Cl]の濃度は1/2になることに注意しましょう。

  実験Ⅰ [Ag] = 2 × 10-3/2 =  1 × 10-3(mol/L)
        [Cl] = 2 × 10-3/2 =  1 × 10-3(mol/L)
        ∴ [Ag] × [Cl] = 1 × 10-3 × 1 × 10-3 = 1 × 10-6
            
これは溶解度積の1.8 × 10-10 より大きいので、沈殿が生じる。

  実験Ⅱ [Ag] = 2 × 10-5/2 =  1 × 10-5(mol/L)
        [Cl] = 2 × 10-5/2 =  1 × 10-5(mol/L)
        ∴ [Ag] × [Cl] = 1 × 10-5 × 1 × 10-5 = 1 × 10-10
            
これは溶解度積の1.8 × 10-10 より小さいので、沈殿は生じない。

  実験Ⅲ [Ag] = 2 × 10-5/2 =  1 × 10-5(mol/L)
        [Cl] = 1 × 10-5/2 =  5 × 10-6(mol/L)
        ∴ [Ag] × [Cl] = 1 × 10-5 × 5 × 10-6 = 5 × 10-11
            
これは溶解度積の1.8 × 10-10 より小さいので、沈殿は生じない。
答[3]④
0

2015センター化学 第2問-4、5



 a. Cuは、0.32/64 = 0.005mol 析出しています
   また、Cu2+ + 2e → Cu ですから、
   流れた電子は、0.005 × 2 = 0.01mol です。
   この電子は、電気量では、96500×0.01=965(C)になります。
   Q = It より、 I = Q/t = 965/1930 = 0.5(A)
答[4]②

 b.電解層Ⅰの陽極では、Cu電極がイオン化して溶解し、
   電解層Ⅱの陽極では、HOが酸化されて酸素が発生します。
答[5]⑥
0

2015センター化学 第2問-6



 酸化還元反応ですから、
 還元剤である過酸化水素が与えるe(mol)と、酸化剤である過マンガン酸カリウムの得るe(mol)は等しい。
 過酸化水素の濃度をc(mol/L)とすると、
 c × (10/1000) × 2 = 0.05 × (20/1000) × 5
 ∴c=0.25(mol/L)
答[6]④
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2015センター化学 第3問-1、2



 問1
 一酸化炭素は水に溶けにくい気体です。
答[1]③

 問2
 二酸化硫黄と硫化水素の反応では、二酸化硫黄が酸化剤、硫化水素が還元剤としてはたらきます。
答[2]②
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2015センター化学 第3問-5




 混合物0.7gでの発生気体の体積比に注目してみましょう。
 NO: H= 400 : 150 = 8 : 3 です。
 よって、NO: H= 8mol : 3mol も成り立ちます。
 ここで、NOは8mol、Hは3mol と限定して考えましょう。
 反応式から、
 8molのNOを生じるCuは4mol、
 3molのHを生じるCuは2mol、と分かります。
 Cu : Al = 4mol : 2mol = 2 : 1
答[5]④
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2015センター化学 第3問-6、7




 どう考えるのか、やや難しく感じたかもしれません。
 どちらのシャーレ内も2種類の金属が、電解質溶液中で接しているので
 電池が出来ているのです。
 すると、イオン化傾向の大きな方の金属がイオンになって溶け、
 イオン化傾向の小さな方の金属表面で電子が溶液中のイオン又は物質に渡されます。
 a.イオン化傾向はFe>Cuですから、
   Fe極が Fe → Fe2+ + 2e となるため、
   Fe2+ が K[Fe(CN)]と反応して青色となります。
   (濃青色沈殿生成と教わったと思いますが、生成量が少ないのでこうなります)
   Cu極側では、 2HO + 2e→ 2OH+ H となり、
   pHが大きくなるため、フェノールフタレインが赤色になります。
答[6]②

 b.イオン化傾向はZn>Feですから、
   Fe極側で、2HO + 2e→ 2OH+ H となり、
   pHが大きくなり、フェノールフタレインが赤色になります。
答[7]①
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2015センター化学 第4問-1、2



 2-プロパノールを脱水して得られるアルケンはプロペン1種類のみ。
 スチレンには幾何異性体は存在しません。
 異性体は分子式が同じなので分子量は同じになります。
答[1][2]①、⑤
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